清掃業に勝手なイメージを持つのはやめてほしい
私は清掃業という忙しい仕事をしています。
この業界に勤めていること、まずそのことが周りから良い評価をもらいません。
私としては、仕事なんかは日々の生活費を得るだけのものと割り切っています。
変に気張ったり、情熱を燃やすとか誇りに思うことは何もありません。
それゆえにこ仕事をすること自体にはあまりこだわりを持ちません。
しかし、家族やその他の人物たちからすると、清掃業というのは、キツイし、汚いものと頭ごなしに思われ、それだから良い気がさせないのです。
実際のところ、一年と勤めない内でもキツイし、汚いこともある現場だと分かります。
私は自分の仕事を何とも想ってないということを言いましたが、それでもこういう汚れ仕事は必要枠で私を含めた同僚がその枠を担っているのです。
私は、私のした仕事によって社会が回っているという自覚を持っています。そうして役立つ人たちを、勝手なイメージで悪く思われるのは心外だと常々想っています。
病院勤めは綺麗だけど楽ではない
私は清掃業と言っても病院勤めを行っています。
日々同じ病院に通い、そこの各フロアの清掃を行い、施設で出た各種のゴミの始末も行います。
確かに汚いものを扱いますが、清掃業の中でも病院勤めならまだ綺麗な部類となります。
もっと環境の悪い現場もあります。世の中の人は清掃員と言えば下に身がちです。これはあくまでも個人的な手応えですが、私としてはそのように想います。
私は患者の方がいる部屋を訪れて清掃作業を行い、その方の出したゴミを回収します。
中には丁寧すぎるまでに感謝をする人もいますが、横柄な態度で執拗に追い詰める文句を言ってくる意地の悪い患者もいます。
そういった時には愚痴の一つも抱えてしまいます。
お年寄りの方が利用することがおおい場所です。
気の毒ではありますが、そうして文句などをいわれると、こっちの納めた税金で病院を維持し、そちらの入院だって可能になっているのだろう、くらいのことは想ってしまいます。
こういった方々は医者や看護師に強く出られないので、医者や看護師に対して溜まったストレスまで私達にぶつけてくることがあります。
困ったものです。
男手不足が深刻な問題
清掃員も立派なサービス業です。
サービス業をすれば愚痴の相手が顧客になるパターンが多いと想います。
マナーの悪い客は少なくないので愚痴はたくさんあります。その一方で同僚に対しても愚痴はたくさん出てきます。
まずはうちの会社の経営状態です。
現場で働くスタッフのほとんどは女性です。しかも50代を越えた方もたくさんいます。
男手が明らかに足りていません。
女性スタッフは床を掃く、拭くなどの通常清掃なら問題なく出来ます。
しかし清掃作業には大きくて重い機械を使用することもありますし、重たいゴミは私達男が軽トラに放り込んで運ぶこともします。
これらを行なうのが私の役目です。私は男性ですが、痩せ型で力仕事ははっきり言ってしたくない、向かないという人物なのです。
しかし男性がするべきとされる業だからと言って機械を使うワックスがけ作業や荷物運びを、しかも残業としてやらされることがあります。
人員不足によって、私が身の丈に合わない仕事を、しかも余計な時間行わないといけないこの現状には愚痴がいいたいです。
どこにでもある上司の問題
そして課長にも愚痴があります。
たしかに会社は付き合いが大事です。どこの事務所にも愛想よくしとかないと仕事が得られません。
そんな課長は、相手の機嫌を取るに必死で、人数が足りていないにもかかわらす、仕事を取ってくることがあります。
基本的に断ることをしないのです。病院の方から、または他の施設からでもどこそこを掃除してくれ、消毒してくれと依頼があったらとりあえず引き受けます。
回せる人数がいなし、時間もない。それなのに無理に現場を回そうとします。
その結果、私達は早出をし、休み時間も削り、おまけに残業だってします。
もういい加減にして欲しいので、課長には数度に渡って無理な仕事は取るなと言ったことがあります。
でも彼は気が弱いので断ることをしません。
断ったことで都合の悪い会社と思われたら、二回目のお声がけがずっと来なくなるかもしれないと言うのです。
そして彼の気の弱いところは内部にも出ます。
同僚の中には気が強くて上司の言うことでもはねのける者が男女問わず数人います。
上司が何かものをいう時というのは勤務態度に問題がある時です。
明らかに勤務規定に反し、チームワークを悪くする者がいても彼は注意しません。
どうせ聞いてくれないし、そもそも注意する勇気もないのです。
というわけで、言うことを聞かない者がいたら、本人には言わないのに私にだけは愚痴って来ます。
彼の愚痴を聞かされることによって、今度は私にストレスが溜まって私の愚痴となります。
この負の連鎖を経つには彼のしっかり現場のリーダーをしてもらわないといけません。
まったく困ったことです。
そんな情けない上司ですが、新人の私を育ててくれた恩もあるので、私だって彼にはあたりの強いことは言えません。
こうしてストレスが解消されないまま溜まっていくのです。