教習所の事務は意外と大変!生徒のやる気のなさにやきもき
仮にも、運転免許を取ろうと思って通ってきているのならば、それなりに自主的に動かなければならないと思うんですけど、最近の子どもは何なんですかね。
こちらから声を掛けて段取りをつけてあげないと、技能の予約をとることができないなんて、幼すぎるでしょう。全員が全員そうではないですけど、入校しておきながら、頑張って卒業しようという積極性が低い生徒のなんて多いことか。
まあ、この頃の子は、どうも、親に言われるから免許を取りに来ている感じですからね、仕方がないのかもしれませんけども…
それでも、同級生たちが多く通っているこの中で、友達グループでひとり後れを取るだなんて嫌なもんじゃないんですかね。
何より、教習に通うのが面倒だとか思うのなら逆にもっと、友達同士でワイワイしながら、早く卒業しようと頑張るものだと思うんですけど、最近の子はマイペースというかなんというか。ホント感覚がわからない。
何を考えているのやら。いうなれば、危機感がないというんですかね。
高校と同じで、なんとなく通っていたら卒業できるとでも思っているんでしょうか。
教習生の将来が心配
ここでの教習生のうちは、まあそれでもいいですよ。いや、よくはないですけど、こちらも、教習の期限が切れないように注意して声を掛けるのも仕事のひとつです。
うるさがられても、目を掛けないといけない子には言いますよ。正直、平等性に欠ける感はありますけども、放っておいていつまでも残られても困りますしね。
でも、予定をたてて技能の予約をして、その日時にきちんとやって来る。自分がとっていない学科を把握し、その授業がある時間に教室に向かう。
こういうことがままならないと困るのは、自動車学校だけの話じゃないじゃないですか。少なくとも、あの子もこの子も、高校を卒業したら上の学校に行くじゃないですか。
自分で授業を選んで決めて、毎日その都度その授業がある教室に移動するとか出来るんですかね。
少なくとも、嫌々であったとしても、運転免許なんてなくてもいいと思っていたとしても、実際にはもう通っているというのに学科も技能もなかなか進められないのだから、いきなり大学では上手くできます、な訳にはならないと思うんですよね。本気で心配しますよ。
教習生の親も心配
そして、そういう子の親に限って、「もっと車に乗れないんですか」とか、「何度もテストに落ちるんですけど」とか言ってくるじゃないですか。
子供はそりゃあ、親に怒られたくない手前、技能予約が取りにくいだとか、学校で模擬テストをやっていることなんて言ってないんでしょう。
高い教習代払った親にとっては、なんて不親切な学校だと思って言ってきてるんでしょう。でも、実際はそうじゃなく、あなたのお子さんにやる気がないようですよって話ですよ。
そう言ったら、やる気にさせろって言われるので言いませんけど。
それしかないのなんて子供の性格や様子からちょっと考えたらわかるでしょう。だって、多くの子が、なんだかんだありつつも、卒業まで行くんですからね。
あなたのお子さんが特別なんですって話です。電話してこずに、もっと頑張れと子どもの尻を叩けって話です。
正直、そんなに心配ならばと親御さんに、この日に技能予約して、この日に学科の授業入れてと、お子さんの面倒をみてくださいと頼みたいものですよね。
個々での様子を教えた方が、親御さんも、大学は大丈夫なのかと心配するようになるかもしれませんよ。なんてね。
まあ、少なくとも、もう少し、自動車学校に通っている義務や責任をといて欲しいですね。人を殺してしまう、自分が死んでしまうかもしれない技術を取ろうとしているんですから。
なにより、高校生の子を持つ親御さんにとって、教習代ってバカにならないと思うんですよ。
大金出しているのにとクレーム付けに来る前に、いかにお金がかかっているのか、もっと子供に教えて、真剣に通うように家庭で話し合うべきですよ。お金の価値をわからない子どもって案外多いですからね。
教習キャンセルの嵐
私だって高校生の頃に教主所に通いましたけど、それはもう嫌々でしたよ。
家では車を所持していなかったので、車自体に慣れていないコンプレックスもありましたし、そもそも大学に通うのがきまっていたのでしばらくは乗る機会もない。
なにより、大学進学でお金が必要なのに、更に数十万の教習代だなんて、自分ちの貧乏さを知っていたので気が引けましたから。
でも、親に、時間に自由が利く今のうちにとっておけと押し切られ入学してからは、1日でも早く卒業したいと頑張りましたよ。
複数教習とかも、苦手な人と一緒でもキャンセルせずにね。もちろん、嫌いな教官でも乗りましたよ。
でも、最近の子はホントよくキャンセルしますよね。
予定通りに動けないのか、完全に忘れるのか、そもそも何も考えず予定が入りそうなところに予約しちゃうのか。
少し前までは、苦手な教官にあたったら、残念だけどキャンセルしようって子がポツポツいましたけど。そういう子たちに、嫌なら仕方がないけれど、こういうのもひとつの経験になるよと諭してましたけど。
まだ、あのころのほうが、18歳の子だからなと納得できましたよね。今はもう、約束って知ってる?なレベルですよ。何度ドタキャンするんだよな常習犯がいっぱいですから。
正直、そういう子たちの面倒を見ていると、自動車学校というより、小中学校の道徳でもしている気分になります。
教習生の未来が心から心配
ホント、あの子もこの子も大丈夫なのかなと、気がかりな子がなんて多いことか。
自動車学校は免許をとるまでのところであって、それからは、全て自分の責任になるとわかっているのかと考えると怖いですよね。
内気な性格だとかじゃなく、ただ気が乗らないってだけで授業を受けない子たちを見ていると、この子たちはその時の気分で運転するようになるのかなだとか。
事故した時にちゃんと対応できるのかなとか。ドタキャンの子たちは、ルールを守り続けることが出来るのかなとか。
そのうち忘れてしまっても復習せずに感覚だけで運転し続けそうだなとか。悪いですけど、そう言うこと思っちゃいますよね。
あの子たちが公道を走るのは怖いなと。
まだ18歳なんで、賢くなる機会なんて沢山あるんでしょうけども、その片鱗が全く見えてこないのがホント怖いです。
自分の子どもでもおかしくない歳の子たちなんで、もっとしっかりしてくれるように、事務員としては育てる気持ちで対応はしていますけども。
上手くいかないことも多いですよね。うっても響かなすぎる。事務員ですらこうなので、教習指導員はもっと大変なんでしょう。
多くの大人がこうして気をもんでいたことに、あの子たちがいつか気付いてくれるのなら、苦労の甲斐もあるんですけどね。