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ホームステイコーディネーターも楽じゃない!求人を探す前に見ておきたい体験談

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ホームステイ

モンスターペアレントまでは行かないが親の相手が大変

小中学生対象、短期海外ホームステイのコーディネーターとして仕事をしていたことがあります。

海外のコーディネーターだなんて、無料で、しかもお金を貰いながら海外に行けるということで羨ましがられることも多いのですが、実際にはかなり大変な仕事でした。

ホームステイにあれこれ口出しをする親

まず、子供たちは海外で海外の生活を経験するため、ホームステイをするのです。

しかし、最初の説明会やオリエンテーションなどでは、多くの保護者から「うちの子供には有機野菜しか食べさせていないから、ホームステイ先でも有機野菜しか食べさせないでほしい」「うちの子供は自宅で毎日2時間ピアノを練習しているから、ホームステイ先でも同じように練習させてほしい」などというリクエストを受けます。

まず、そのようなリクエストを持つならば、ホームステイに行くべきではありません。もちろんこのような事は丁寧に説明させていただくのですが、それでも納得しない保護者の方も多く、大変でした。

特に食べ物などに関しては海外と日本の文化は全然違いますから、日本と全く同じ食生活を期待すること自体が間違っているのです。

また、日本の保護者というのは非常に厄介な存在でもあります。

例えば、ホームステイ先での日程表に「郵便局に訪問します」などと書いてあるとします。しかし、子供たちが30人ほど連れて郵便局に行くなどという事は先方の迷惑であり、なかなか実現ができないことでもあります。

そのため、現地のコーディネーターたちと話し合い、「郵便局には行きません」と結論づけたとします。すると、その話を聞いた日本の保護者から「郵便局に行くって書いてあるのにいかなかったなら、その分のお金を返してほしい」などと言われることも珍しくありません。

日程表に書かれているからといっても、やはり臨機応変に行動しなければいけない事はありますし、全てが実現するわけでは無いのです。

しかも、郵便局に行かなかったからといってその分のお金を返してほしいというリクエストもかなりわがままなものだと思います。

そのため、私たちは現地のコーディネーターと相談し、「郵便局に行かなかった分、代わりにここに行きます」などといった工夫をしていました。

これはあくまでも苦情対策ですが、現地のコーディネーターには「郵便局に行けないだけなのに、なぜ代替案を考えなければいけないのか」と言われることもあり、考え方の違いを実感しました。

お金の話を子供の前でしてしまう親

金額に関しては子供もかなり敏感です。例えば2週間の海外ホームステイに行こうとすれば、30万円ほどかかります。

そのため、保護者が子供の前で「値段が高い」と言っていることが多いらしく、頻繁に子供たちから「高いよね」「コーディネーターのお姉さんたちはいくらもらっているの?」「航空券だけでも30万円にはならない」などとお金に関する質問を受けます。

もちろん、このような質問に真面目に対応する事はありませんが、保護者がいかに金銭的な問題を子供の前で口にしているのか、ということがよくわかります。

特に小学校高学年になると他の男の子などはかなり汚い言葉を使いますので、本当に子供に対して腹が立つこともありました。

お金がかかると思うならば、子供をホームステイに行かせるべきではありません。しかも、子供の前で金銭的な文句を言わないでほしいと思います。

子供はいくら親に反発したとしても、親のいうことは聞くのです。自分の目の前で親が金銭的な文句を言っていれば、子供も同じようなことをいうようになります。

親の前でだけ本音をさらけだす子供たち

また、コーディネーターには何でも相談するように、と子供たちに伝えますし、子供たちと1対1で話が出来るよう、こちら側もかなりの工夫をしています。

しかし、コーディネーターの前では「何の問題もない」「ホームステイが楽しい」と笑顔で話をする子供たちが、日本に帰ってから保護者の前で「あれが嫌だった」「コーディネーターが気づいてくれなかった」などと泣き出すことも少なからずあります。

例えば、日本でいうお弁当はキャラ弁など、可愛らしいものが多いですが、海外のお弁当は基本的にサンドイッチであり、パサパサのパンにピーナツバタークリームが塗られただけのサンドイッチだったり、おやつにスナック菓子が入っていたり、りんごがいっこ丸ごと入っていたり、ということも珍しくありません。

そのため、お弁当に関してはショックを受ける子供が多く、お昼の時間には必ずフォローをするようにしていました。

しかし、中にはよくわからない具材がお弁当に入っていた、などという子供も多く、子供たちは食事に関して少なからずカルチャーショックを受けます。

その中で、一人一人、お弁当に関して説明をするようにしていたのですが、毎日お弁当の時間を楽しみにしていた男の子が日本に戻り、「お弁当が腐っていた」と保護者の方に伝えたらしいのです。

私は自信を持ってそのような事はなかったと言えるのですが、保護者にしてみれば自分の子供が腐ったお弁当を持たされた、などと聞けば焦ってしまいますから、その後事務所のほうに苦情がありました。

このような問題は子供の発言を信じるしかないため、なかなか大変です。

また、私はここまで経験した事はありませんが、保護者の中には事務所に苦情を言い、「土下座をして謝れ」などという人もいるようです。

保護者の品が問われます。

かつて、お店の人に土下座をさせたその姿を動画で撮影し、SNSに投稿したことで問題になったことがありますよね。

これらはこの問題が一般化する前の出来事ですが、いくらなんでも、人に対して土下座を求めるなどとんでもないことだと思います。